すばらしい音楽を堪能するためにも、あらすじは知っておいた方がいいでしょう。このお話は、”愛”の話、誠実に生きる”生”の話、人を”許す”心の大切さが主題になっています。日本の革命時の幕末の志士に似た生き方が心を打ちます。
時代は革命期のフランスはパリ。子供の頃、パンを盗み19年間もの牢獄からようやく”仮”出所できることになった、ジャン・バルジャン。街では、その罪のために、働いても普通の人の半分の賃金しか手にすることができず、宿も追い出されます。そして、教会から一夜の恩を受けたにもかかわらず、銀の食器を盗みました。しかし、牧師は、ジャンを許し、さらに銀の燭台までジャンに授けます。ジャン・バルジャンは、この日から誠実に生きることを誓い、心を神に預けることになりました。
ジャンは、”仮”出所であることを隠しつづけ、後に名誉ある市長となります。また、貧しい女が、ジャンの経営する工場で働いていましたが、その娘コゼットを育てるお金がないということで、ジャンは娘を引き取り、守銭奴のテナルディエ夫妻にお金を払い預けました。しかし、守銭奴テナルディエ夫妻は、そのお金で自分の子供エポニーヌには裕福をさせ、コゼットには辛い仕事をさせるのでした。一方、ジャンは、道端で馬車の下敷きになった人を助ける為、服を脱ぎ捨て馬車を持ち上げます。その時、不幸にもジャベール刑事がジャンの怪力を目のあたりにし、ジャンに「あなたは、”仮”で出獄中の罪人ではないか」と問うのです。神に心を預けたジャンは、法廷で「わたしが囚人番号)24653である」、と真実を告げるのでした。そして、守銭奴テナルディエ夫妻にお金を与えてコゼットを引き取り、追っ手のジャベール刑事から逃れて、また姿を消すのでした。
さらに10年の年月がたちました。市長なき後、政治は腐食し、街は荒廃し、守銭奴のテナルディエは盗賊の頭となっていました。守銭奴の娘エポニーヌは、貧しい革命運動の学生、マリウスを好きになります。しかし、そのマリウスは、コゼットとの間で愛が育まれようとしていました。ついに、学生等はバリケードを築き、腐敗政府軍との革命戦争が始まるのでした。戦火の中、ジャンはコゼットを連れて逃亡を続けます。しかし、守銭奴の娘エポニーヌが持ってきた革命学生マリウスの手紙を見て、ジャンは学生の革命を救わなければ、とバリケードの中に加わるのでした。一方、手紙を持ってきた守銭奴の娘は、戦火の中、銃弾を受けマリウスの腕の中で息を引き取ります。バリケードで捕虜にした腐敗政府側のジャベール刑事をジャンは逃がしてやるのだった。「俺は市長だったあの日のことを恨んではいない。君は政府側の仕事をしただけだ。今回もそうだ。」、と。戦闘は激しさを増し、撃たれて三途の川を彷徨う革命学生マリウスを背負って、ジャンは下水道へ逃げ込んだ。そこでは、守銭奴のテナルディエが死体から金銭を盗み歩いていた。そして次には、ジャベール刑事と遭遇してしまう。急がねば、コゼットが愛する革命学生マリウスは死んでしまう。ジャンはジャベール刑事に「まだお前は政府の犬なのか!」、と叫ぶのだった。ジャベール刑事は、ジャンの勇敢さを知り、自分の愚弄を恥じ、セーヌ川に身を投げた。
ジャンとマリウスは生き延びた。有志は皆塵となって戦死した。ジャンは、自分の過去をコゼットには伏せ、マリウスに真実を伝えたと共に、コゼットをマリウスに委ねて、ジャンはまた姿を消すのだった。後日、守銭奴テナルディエがマリウスに告げ口をした。「ジャンは、下水道で死体を運んでいた。奴は人殺しだ」、と。マリウスはその時、自分を救ってくれたのがジャンだったことを知った。すぐさま、コゼットと共にジャンの元に駆けつけた。ジャンは、コゼットとマリウスという新しい夫婦に見守られ、神のもとへ旅立っていく。
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ミュージカル”レ・ミゼラブル”の感想|口コミ情報|
ニューヨーク暑かったけど、劇場内は冷房がきつく鳥肌が立った。
劇は興奮もの。こちらでも音楽が飛んでくるんで鳥肌立った。ロマンがあってよかった。
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忘れかけた愛と真実のすばらしさを思い出させてくれる、レ・ミゼラブル。 人気のミュージカルなので、解説ページを作りました。ご覧になられた方は、こちらに感想などをご一筆