ニューヨーク・スポーツ観戦・チケット購入ガイド
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2009年、USオープンゴルフの舞台となったニューヨーク・ベスページ州立公園のブラックコース。練習ラウンドのレポートを元に、ゴルフ観戦のヒントを詳しくお届けします。 |
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このページの内容
会場への道のり・持ち入り禁止物

ベスページはニューヨーク東のロングアイランドに位置する州立公園。車がないとかなり不便な場所ながら、マンハッタンのメトロが通る「Penn Station」からLIRR(ロングアイランドレールロード)で1時間程度で最寄り駅「Farmingdale」 に到着する。
2009年は、車で行く場合は特別駐車場から、電車で行く場合は最寄り駅から、それぞれシャトルバスが運行された。持ち物のチェックは航空機搭乗さながら、非常に厳しいので注意が必要。
USオープンゴルフ2009 主な持ち込み禁止物 |
携帯電話をはじめ、あらゆる通信機器 |
カメラ、ビデオカメラ、i-Pod、MP3などの視聴覚機器
(練習ラウンドのみカメラを持ち込むことができる) |
20cm×20cmよりも大きいかばん |
ゴルフ用のスパイクシューズ |
プラカードなど、応援用のポスターやボード |
飲食物 |
ペット、その他スタッフの持ち込み禁止と判断する物 |
携帯電話をホテルに置いて出るというのは緊急時を考えると少々勇気がいる。公共交通機関を利用して会場へ行く場合のみ専用ゲートで預かってもらえるそうだ。あっとニューヨークの送迎などを往復利用される場合は車で預かってもらえる。
折りたたみ式の椅子は原則として持ち込み禁止とされている。しかしながら、ぱらぱらと小型の折りたたみ椅子を持ち込んでいる観客も見かけられた。持ち込みは当日の係員の判断による。
ご参考まで、一般的なアメリカ人は手ぶらやウエストポーチだけなど、非常に軽装で会場に向かう。また、日本人には人気のある女性の日傘は、他者の観戦の邪魔になるため、代わりに帽子を被ることを強くお勧めする。
ゴルフ観戦の仕方
USオープンゴルフの場合、各エントランス付近の出場者ボードで、選手名とホール開始時間が随時更新される(写真上左)。お目当ての選手の名前を探し、時間に合わせてホールへ向かおう。
おおよそ全てのホールのグリーン付近にはグランドスタンドが設置されている(写真上右)。観戦しやすいようかなり高さのあるスタンドに設計されていることが多い。予約制ではないので、譲り合って座ろう。有名選手のプレー中や、パー3などティーショットでグリーンへボールがやってくるホールのグランドスタンドは大変賑わう(写真下左)
基本的にホールに立ち入ることはできないため、観戦者はホール横のロープの外を歩くこととなる。しかし、クロスポイント(地図上は「X-X」と表記される) だけはプレーヤーのいないとき横断できる場合があるため、上手く端を歩けばこのようなフェアウェイ写真が撮影できる(写真上右)。
トロフィークラブ(休憩室)
あっとニューヨークでは通常の入場券以外にも、トロフィークラブという休憩室へ入場できる特別なチケットを手配している。この休憩室は、エアコンの利いた室内で椅子に腰掛け、飲食物を購入し、モニターで観戦もできるラウンジ。暑い日、急な坂の多いブラックコースを長時間観戦していると、この休憩室の存在が非常にありがたく感じるだろう。
座る場所というものが基本的にどこにもないため、疲れたら空いているグランドスタンドで小休止をとるのもお勧めできる。脱水症状に陥らないよう、しっかり給水を心がけて。 |
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サインや写真撮影
選手にサインを求めることは、会期中原則として禁止されている。しかし実際には、練習ラウンドでのみ選手がサインに応じてくれることがある。カメラの持ち込みも、練習ラウンドでのみ認められている。
ファンはギフトショップで売っている旗やアパレルを購入し、そこへサインを求めるという方法がサイン獲得方法の主流だ(写真右上)。(ノートや紙切れにはまずサインしてくれない)
サインを貰うタイミングについて。グランドスタンドにいてはサインはまずもらえない。クラブハウス前は出てきた選手を捕まえる絶好のスポットではあるが、競争率が非常に高いためお勧めできない。
サインをもらえる最大のチャンスは、ホールからホールの移動時。
ホールの位置関係を把握し、次のホールとの間をどこを通って選手が移動するかを考え、いわゆる「出待ち」をする。どのホールも見えない場所だと「待ちながら観戦する」ということが叶わないため競争率が下がり、サインが格段に貰いやすくなる。プレーを見逃すのが残念ではあるが、お目当ての選手の写真やサイン獲得のチャンスにかけたいファンは、練習ラウンドに参加し、この手で挑戦しよう。
英語はもちろん、他国からの選手には出身地の言語で「○○選手、ファンです!頑張ってください!」というような台詞を覚えていくと非常に効果的。まず振り向いてくれる。
練習ラウンドは選手のプレーをこの距離で見られることも珍しくない(写真右下・Cameron Yancey選手のティーショット)。
※サインの要求や接触の試みは大切な試合を控えた選手の負担となることを理解し、節度を守ること。軽く拒否されたらすぐに引き下がるのがファンとしてのマナーと心得よう。 |


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会場で売られている飲食物
メインゲートをはじめ、コース内の処々に飲食物を販売するブースが設置されている(写真上右)。テーブルなどは無いため、言ってみれば「立ち食い」となる場合がほとんだ。ハンバーガーやホットドッグ、サンドイッチなどのアメリカンフードが10ドル前後で購入できる。ペットボトルの水も、持込禁止のため、入場したら必ず一本は買っておこう。水道水の給水場などは無い。
ビールも今回6ドルで販売されていて、大変な人気であった。また、アイスクリームやナッツなどを売る専用の小型ブースも存在した。私が個人的に非常に感動したのはレモネード(写真上左)。本物のレモンをその場で絞ってシェイクしてくれるもので、会場内の売り物の中で最も美味しかったのではないかと思う。値段は4ドル。
ギフトショップ
今回は小さなギフトショップが2箇所ほどあったが、やはりメインゲート前にあるパビリオンが格段に大きく、品揃えも豊富。今年のロゴの入った帽子やシャツ、ジャケットなどのアパレルの販売が主流となっており、かなりの種類が揃っていた。
ゴルフ小物の他、キーホルダーやジョッキグラス、ロープ前で人ごみの中から上手くグリーンを除くための、潜水艦鏡のようなものまで売られていた。
そして今回、一際人目を惹いていたのがこちら(写真右) ゴルフボールかと思いきや、これはゴルフボールに模した子供用の遊具で、直径20センチほど。その名も「大きすぎるゴルフボール」。陳列用のカゴも合わせて巨大に作られていたため、人が写っていないと写真でも一見普通のゴルフボールに見える。子供たちに大変人気であった。
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悪天候時の対応について
雷雲の発生などによる中断は、ゴルフ界ではさほど珍しいことではない。しかし2009年、第109回目となる本大会では、この時期のニューヨークとしては非常にめずらしい悪天候に見舞われ、プレイオフ予定日にまで決勝ラウンドがずれ込んだ。この事態は実に20数年ぶり。出場選手はもちろん、観戦者のみならず主催者側も多大な負担を被った。
今回の主催者側の発表によると、90分以上試合が行われた場合は、チケットの払戻しは一切しないとのこと。90分未満で試合が中断延期となった場合、そのチケットはプレイオフ予定日とされている予備日で使えると決定された。そしてさらに、予備日まで試合が続かなかった場合にのみ、数日後に券面額の半額を返金する、という発表が続いた。(結局試合はプレイオフ日に最終ラウンド途中からスタートし、終了)
いずれにしても、上記のような事態に合った場合は、協会側の発表や対応に備え、チケットを大切に保管しておこう。
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