メジャーへの移籍を目指す阪神の井川くん、ついに夢かなうのか?ヤンキースが最高額を提示し、交渉権を獲得した。落札額は2500万ドル(約29億円)。高い?安い?シーズン後半に彼は残っていのだろうか??ボストンの松阪、タンパベイの岩村と併せて、ア・リーグの東地区は日本のファンにとっては面白い!
井川がエース?!不安だらけヤンキース軍投手陣
井川が入団すれば、ヤンキース先発陣の軸になる可能性が出てきた。この日、ヤンキースタジアムを訪れたキャッシュマンGMは「当然、先発としてポスティングで獲得したんだから」と期待を示した。
ここまでヤンキースは、ジョンソン、ムシーナ、王、パバーノの4人がローテ確定。だがオフに椎間板ヘルニアの手術を行ったジョンソンは開幕に間に合うか微妙。ムシーナは今年12月で38歳と衰えは否めない。パバーノは「投資(06年年俸は800万ドル=約9億2000万円)しているので、当然ローテの1人」と同GMは話すが、今季登板なしと不安は多い。19勝を挙げた王も、典型的アーム式投法で何度も肩の故障を経験している。
01年から毎年200イニング前後を投げている「鉄腕」井川はヤンキース軍にとって、きちっと中4日を守れる貴重な存在になる。同GMは「井川の日本での素晴らしい活躍で、ウチはもっと素晴らしいチームになれる。すぐにでも契約に向けてのプロセスをスタートしたい」と喜びを表した。
今回のポスティングには、松坂の交渉権を獲得できなかったヤンキース軍が、浮いた資金をそのままつぎ込んで面目を保ったという側面もある。だがESPN解説者ピーター・ギャモンズ氏をはじめ、3200万ドル(約37億7600万円)前後とも言われている松坂への入札額が、実は2000万ドル(約23億円)程度だったと話す関係者もいる。
松坂に対する熱意と比べても、ヤンキース軍の井川獲得への本気度が、最初から相当なものだったということが分かる。キャッシュマンGMは「ヤンキースタジアムは左打者に有利。だからこそ左投手が欲しかった。彼をブロンクスに連れてくれば甲子園と同じ熱狂の中で投げてもらえる」と話した。
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