ニューヨーク美術館・博物館ガイド

ニューヨーク美術館・博物館ガイド

ニューヨークは芸術の街とも言われますが、文字通り美術館と博物館の数の多さにはビックリされるかもしれません。特に5番街のセントラルパーク沿いは、美術館と博物館が軒を連ねており「ミュージアム・マイル(美術館通り)」と呼ばれるほどです。このページでは世界を代表するメトロポリタン美術館をはじめ、ニューヨークの有名な美術館や博物館をご紹介します。

美術館・博物館一覧

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主要美術館・博物館 場所 営業時間 休日
METROPOLITAN MUSEUM
(メトロポリタン美術館)
5番街と
82丁目の角
(日~木)
10:00AM-5:30PM
(金・土)
10:00AM-9:00PM
5月第1週の月曜日
サンクスギビング
クリスマス(12/25)
元旦(1/1)
MUSEUM OF MODERN ART
(近代美術館)
5番街と6番街の間
53丁目沿い
(日~木、土)
10:30AM-5:30PM
(金)
10:30AM-9:00PM
サンクスギビング
クリスマス(12/25)
SOLOMON GUGGENHEIM
(グッゲンハイム美術館)
マディソン街と
88と89丁目の間
(日~水、金)
10:00AM-5:45PM
(土)
10:00AM-7:45PM
木曜日
サンクスギビング
クリスマス(12/25)
WHITNEY MUSEUM
OF
AMERICAN ART
(ホイットニー美術館)
ガンゼヴォート通りと
ワシントン通り
(水、木、土、日)
11:00AM-6:00PM
(金)
1:00PM-9:00PM
月曜日と火曜日
サンクスギビング
クリスマス(12/25)
元旦(1/1)
AMERICAN MUSEUM
OF
NATURAL HISTORY
(アメリカ自然史博物館)
セントラルパーク
ウエスト街と
79丁目の角
(毎日)
10:00AM-5:45PM
サンクスギビング
クリスマス(12/25)
FRICK COLLECTION
(フリック・コレクション)
5番街と
70丁目の角
(火~土)
10:00AM-6:00PM
(日)
11:00AM-5:00PM
月曜日
全アメリカの祝日
詳細はアメリカの祝日をご参照ください。
COOPER-HEWITT MUSEUM
(クーパー・ヒューイット
国立デザイン博物館)
5番街と
91丁目の角
(日~木)
10:00AM-5:30PM
(金・土)
10:00AM-9:00PM
5月第1週の月曜日
サンクスギビング
クリスマス(12/25)
元旦(1/1)
INTREPID
(イントレピッド
海上航空宇宙博物館)
12番街と
46丁目の角
春・夏期間 4/1-10/31
(月~金)
10:00AM-5:00PM
(土、日、祝日)
10:00AM-6:00PM
秋・冬期間 11/1-3/31
(毎日)
10:00AM-5:00PM
サンクスギビング
クリスマス(12/25)

メトロポリタン美術館(MET)

メトロポリタン美術館 世界三大美術館のひとつで、ニューヨーク三大名所のひとつ。人間の歴史と存在意義を美術作品が語りかけてくる、メトロポリタン美術館。館内はあまりにも巨大なので、欲張らずポイントを絞り、鑑賞時間を決めて見学することをお勧めいたします。1日ではとてもではないですが、見切れません。
全展示物を1つ1分の割合で見ていくと13年掛かかると言われていますので、通常は3時間程度が無難です。 あまり時間のない方でも、最低1時間半は確保しておいた方が良いかもしれません。館内の数種類あるギフトショップを見て廻るだけでも、30分ほどは軽く取られてしまいますのでご注意下さい。
見どころ
  • モネ、マネ、ルノワール、セザンヌ、ゴッホ、ドガ、ロートレックなどの印象派絵画が見所
  • エジプト美術は世界最大級
  • 20世紀美術では、ピカソやマチス、ジョージアオキーフなど
  • 中世ヨーロッパ絵画では、ゴヤやレンブラント、エル=グレコなど
  • 中世ヨーロッパ装飾品では、ルイ14世のテーブルや各王朝の部屋を再現
  • アメリカ館では、メトロポリタン美術館最大サイズの絵画やベースボールカード
  • デンドゥール神殿やアメリカ庭園の他、屋上のルーフトップガーデンでひと休みできます
  • 日本美術や中国、韓国美術、ギリシャ・ローマ美術もあります
  • 楽器館や武器・甲冑コーナー、特設展示も随時開催
  • アフリカ・オセアニア・南北アメリカ美術などの原始アート

ニューヨーク近代美術館(MoMA)

ニューヨーク近代美術館(MoMA) 近代美術館の建物は、日本人建築家・谷口吉生氏の設計によるもの。会場は広く、展示内容も豊富で見ごたえ充分。ただし、入場のために長蛇の列を作ることもしばしばありますので、ご注意下さい。特に雨の日や入場料免除の金曜日夕方などは大変混み合います。
「モマ・デザインストア」(美術館に入場しなくても、ショップのみは入場可能)も根強い人気で、館内のミシュランの星レストラン「モダン」も雰囲気がよくおすすめです。
見どころ
  • ゴッホやセザンヌ、スーラなどの19世紀後期ヨーロッパ印象派絵画
  • マチス、ピカソ、ダリなどのキュービズム、シュールリアリズム美術
  • その他にも、シャガール、ムンク、ルソー、キリコ、モンドリアン、カンディンスキーなど
  • デザインや建築関連の近代アート、特設展示も随時開催

アメリカ自然史博物館

アメリカ自然史博物館 セントラルパークの西側に位置する、お城のような建物です。1869年に創設されたアメリカ自然史博物館は、セントラルパーク側の入口には ニューヨーク市長も勤めたことがある生粋のニューヨーカー・セオドア・ルーズベルト元アメリカ大統領の像があります。 彼は有能な政治家だったばかりでなく素晴らしい自然科学者としても有名で、博物館設立に多大な功績を残しました。映画「ナイトミュージアム」の舞台としても有名です。
見どころ
  • 今にも暴れだしそうなマンモスや恐竜の骨(化石)など。実寸大で大迫力!
  • 世界中の動植物の生態がジオラマで再現されています
  • 実際に触れる隕石や鉱石、ダイヤモンドやサファイアなどの宝石も
  • ローズ宇宙センターではプラネタリウムと最新のIMAXシアターが楽しめます
※ 入場料金は寄付金になっていますので、窓口で支払いたい金額を申告されて下さい。$1でも入場が可能です。(プラネタリウムなどの特別展が見たいなら正規のチケットを購入して下さい)
ニューヨークシティーパス(観光名所すべてに使える入場券 )>>

グッゲンハイム美術館

グッゲンハイム美術館 ソロモン・R・グッゲンハイム氏の集めた抽象画を中心に展示されているこの美術館の目玉は、作品はもちろん、白いカタツムリ型の印象的な外観。映画「メンインブラック」やドラマ「セックス・アンド・ザ・シティー」にも登場するので、建物を見たことがある人も多いのでは?旧帝国ホテルの設計者フランク・ロイド・ライト氏が、プラザホテルのセントラルパークを見下ろせる部屋でデザインしたと言われています。
館内に入りましたらまず、1階のエレベーターで一気に最上階まで上がり、らせん状のスロープをくるくる歩いて下ると楽に見ることができます。
見どころ
  • カンディンスキーの絵画コレクションは世界最大級
  • 印象派以降からキュービズム、ポップアートまで
  • シャガール、クレー、ミロ、ピカソ、ゴーギャンなど

イントレピッド航空宇宙博物館

イントレピッド航空宇宙博物館 子ども達の社会科見学などでたいへんな人気で常に混雑しています。チケット購入も30分待たされる程。実戦をくぐり抜けてきた戦艦から最速の戦闘機まで、また、超音速の旅客機から世界初のスペースシャトルや宇宙船まで。ここでしか見れない乗り物が幅広く展示されてあります。3Dパイロットシュミレーターやコックピット体験などのアトラクションも満載です。
子どもだけでなく大人も一日いても楽しくて飽きることのない博物館です。変わった珍しいお土産もいろいろあります。
見どころ
  • 太平洋戦争、朝鮮戦争、ベトナム戦争と実際に活躍した空母を公開
  • 甲板には世界最速の戦闘機ブラックバード他を展示
  • 原子力潜水艦内部ツアーもあります(混雑していますので要注意)
  • スペースシャトルと世界最速旅客機コンコルドを展示
イントレピッド航空宇宙博物館の割引券はこちら >>

ユニオン教会

ユニオン教会 ユニオン教会はマンハッタンから車で1時間程の、ハドソン川沿いの町スリーピーホロウの緑豊かな丘にたたずむ小さな教会です。ロックフェラー所有地であるカイカットの正面入口にあります。
ユニオン・チャーチには、20世紀を代表する巨匠シャガールとマチスによる全米唯一のステンドグラスがあります。近くのウッドローン・セメタリーには、野口英世や高峰譲吉の墓碑があるので、偉人探訪に興味のある方にもおすすめです。
ステンドグラスのフォトギャラリーはこちら >>
見どころ
  • シャガールの全米唯一の教会のステンドグラス
  • マチスの最期の作品「薔薇の窓」(Rose Window)のステンドグラス
  • 全米随一の大豪邸カイカット
  • 野口英世が眠るウッドローン・セメタリー
シャガールのステンドグラスと自然豊かな大豪邸を見学するツアー >>

その他の美術館

ニューヨークには数え切れないほどの美術館や博物館が点在しています。
ここに全てを書くことは出来ませんので、ほんの一部だけをご紹介いたします。

ホイットニー美術館

  • アンディー・ウォーホルやジャクソン・ポロックなどアメリカ現代アートが中心
  • コンテンポラリーアートメインなので、かなり理解が難しい展示も

フリック・コレクション

  • 鉄鋼王フリック氏の大邸宅とその貴重なコレクション。館内の雰囲気も上品で素晴らしい
  • 10歳以下のお子様は入場不可

ニューヨーク市博物館

  • Museum of the City of New York
  • ニューヨークにまつわる博物館

マダムタッソー蝋人形館

  • Madame Tussaud’s Wax Museum
  • ハリウッドスターから政治家、ヤンキースのジーターまで。みんなそっくり!

クーパーヒューイットデザイン美術館

  • 元々は鉄鋼王カーネギー氏の大邸宅
  • ニューヨーク映画『ワーキングガール』でも使用された